女に生まれたかった。

「女に生まれたかった」

 

男性のみなさんは女に生まれたかったと思ったことがありますか?僕は大学生になってから特に強く考えています。

詳しい内容を書き始める前に一つ誤解をしてほしくないことは、女に生まれたかっただけであって女になりたいわけではないんです。実際、男であることに不満はほとんどないですし、女友達からも人間関係は男のそれより複雑であったり、生理が本当に大変であるということはよく聞かされていました。だから自分の性に疑問を持っているというわけではないんです。

ではなぜと思う方がいらっしゃるかもしれませんが、理由は一つで、女性と仲良くなろうと思った時に自分自身の性別を意識してしまうのがいやだったからです。

例えば大学で同性の友達をつくって

「んじゃ趣味も合うし今度二人でカラオケでも行きませんか?」

と言っても別段不自然ではないですよね。

でも、これをある程度話せるようになった女性に言ったら相手はどう思うのか。快く楽しもうと思って賛成してくれるのか、それとも男性の下心を推し量って拒否するのか。そういう選択肢が相手の中で繰り広げられてると考えるのがとても怖い。

だったら同性同士で仲良くなればいいじゃんという人もいるかもしれませんが、めっちゃこの人と話したい!って思った相手が大学ではたまたま異性だったんです。

もし自分が女で、あの子に気兼ねなく話しかけられて、遊びに誘えたらと思うとこれほど自分の生まれ持った性別を恨んだことはありません。

そもそもなんで性別って概念が存在するんでしょうね。論理的な正解は、はるか昔からごまんとあるんでしょうが、そういうのを抜きにして単純な疑問を僕は抱き続けています。

話しかけたいけど、相手が自分をどう思うかが気になって話しかけられない。そんなもどかしさが晴れないまま筆をおきます。